右図は、南側(図の下方)から、風速1.0m/sの自然風が流入した条件下での、基礎パッキンの床下における通風状態を示したものです。(日本建築学会発表資料より抜粋)
図の通り、基礎パッキンの床下では、風の流入側の外周部に一定の通風が認められるものの、中央部の通風は極めて弱いことがわかっています。このような傾向は、昨今の住宅が耐震化推進のため、中基礎の配置を増やしていることにより、さらに顕著化しており、床下防湿上の観点から、今後、床下中央部の換気対策が、もっとも重要なファクターのひとつとして、着目されるものと考えられます。
ポイントは自然換気とのシナジー作用
従来の床下換気扇は、北側の換気口へ本体を複数台設置し、南側から外気を取り入れ、「南→北」の通風を形成させようとするものでした。しかしこの手法では、空気の移動距離が長くなり、ショートカットや通風死角の発生等により、床下中央部における防湿効果が十分に発揮されないケースが目立ち、その対処として、設置台数を増やすという、非効率な方法を取らざるを得ませんでした。
MS-301Sbシリーズは、高湿ゾーンである床下中央部に直接本体ユニットを設置し、ダクト換気をおこないますので、通風経路は「全周→中央」と大幅に短縮化。あわせて本体周囲へ強力な回転送風をおこない、床下中央部の空気を撹拌します。これにより従来より大幅に少ない台数で、ショートカットや通風死角(湿気の滞留)が発生しにくい、高効率な床下の撹拌・換気が可能となりました。
基本パック
排気方式の異なる3つの基本パックを用意しました。
基礎換気口の仕様・形状等により、最適なパッケージをお選びいただけます。
●(※)各基本パックには、ダクト固定バンド、ダクト吊針金、本体取付用ネジ等が含まれます。
●基礎換気口の形状により、適合する基本パックをお選びください。
●基本パック/1セットの適用床下面積は20坪です。
●ダクトは現場に合わせた長さにカットして接続してください(ダクトの表示長さは目安です。若干の誤差が生じる場合があります)。
●制御用タイマー、電源コードは別売となります。