これまで、床下換気扇は主に北側の換気口に設置されてきました。アルトピアでは大学研究機関と床下環境の実態を詳細に解析。床下で最も相対湿度が高い場所は北側ではなく、地熱による冷却作用を受けやすく、自然通風が及びにくい床下中央部であることが判明してきました（床面積の広い換気工法の床下では特に顕著）。基礎パッキンによる通気も、作用するのは基礎外周エリアが主体。新しい通風換気システムの開発は、このような詳細な床下環境の分析からスタートしました。

一般的な床下用換気装置には、排気型と撹拌型の2タイプが存在します。これらの機器の組み合せによる従来のシステムでは、設置台数が多くなってしまうという非効率な点が内在していました。アルトピアは、1モーター×1ファンに新設計の独立2層ケーシングを組み合わせ、初めて「排気」と「撹拌送風」の両機能を1台のボディで行うことに成功。空気をかき混ぜながら換気する、まったく新しい換気システムが誕生しました。

北側換気口へ換気扇複数台を取り付ける従来の考え方と決別し、エコピオは高湿ゾーンである床下中央部へ本体ユニット1台を設置。ダクトで高湿空気をダイレクトに換気し、外気を床下内部へ導入します。また同時撹拌機能により、床下中央部周辺へ送風を行いますので、その防湿効果は抜群。高効率の追求により、大幅な設置台数の削減が可能となりました。

床下の工法等に合わせ、エコピオは豊富なパッケージをラインアップしました。基礎断熱工法用のSiシリーズ×3タイプのほか、一般床下用のSbシリーズ×3タイプをご用意。用途・工法にマッチしたパーツとダクトをパッケージングしていますので、現場に合った基本パックをセレクトすることで、柔軟に設置対応することができます。

安全性と効率性の高いコンデンサ誘導型モーター（国産）に、専用設計の大風量シロッコファンを搭載。ファンによる自己冷却構造により、モーターの長寿命化と、強力な排気・送風の両立が可能となりました。
※モーター巻線部とコンデンサに、安全・保護装置を内蔵しており、温度の異常上昇や万一の発火を防止します。

アルトピアでは業界唯一の床下換気設計サービスを実施しています。邸別にベストな機器の台数や配置、ダクト配管等を含むご提案が可能です。
（平面図・基礎伏図･矩計図･基礎詳細図等が必要です）

本体ユニットは十分な設置強度を確保しながら、ネジ5本で大引きや根太等へ、容易に取り付けができる「かんたん設置」方式。また塩ビ製のφ75mmダクトやφ50mmダクトは取り回しがよく、狭い床下でも配管場所を選びません。チャンバーや逆止弁ユニット等の付属パーツもコンパクト化を推進し、施工性が大幅にアップしました。